Grissiniの竃

  今日のご飯は何しよう?

電気自動車購入譚

電気自動車を買うことになった。
娘が通勤に使っている軽自動車は新車で購入してから4年、それを下取りで良い値がつくうちに買い換えると言うことらしい。
 
「それに補助金が50万円も出る」
 
私は、電気自動車の将来ってあまり良い見通しではないと思っているのだけれども、お国はよほど電気自動車を普及させたいらしい。
 
「テ○ラなら100万出るって」
 

いやいや、そんな車を買うお家なら、補助金なんぞ気にしないと思われ・・・。
 
車の営業さんの熱弁の他に昨今のガソリン代の高騰が娘をその気にさせているらしい。
娘の会社はいつも言うようにブラック企業だから、車通勤がデフォのくせにガソリン代は満額出ない。
時に福利厚生費を個人に押しつけてくる。
快適に仕事をしたかったら身銭を切れってか?
 
で、なんだかんだと車の契約は済んだのだが、電気自動車にはもう一つ充電器を取り付けるというのがある。
 
営業さんは「Y電機とか大きな量販店に行けば、すぐに取り付けてくれますよ」と言った。
ケーブルは7メートルのものがついていますから、玄関の外に差し込み口を設置すればすぐですよ、と簡単なことを言う。
配電盤から電気を取って、200ボルトに変換する装置をつけるのだと言う。
営業さんは、うちの玄関の扉を開けて、上の方をのぞいた。
 
「配電盤、どこにあります?たいてい、玄関の上の方についてますが・・・」
「ブレーカーのあるとこ?」
「そうです、そうです」
「家の一番奥、台所にある」
 
営業さんに恥をしのんで、台所に案内したら、配電盤を一目見て
 
「何です、これ?」
 
配電盤の横に分配器、壁をぶち破ってその裏にまた分配器、もう一つ反対方向へ伸びる線、それも壁をぶち抜いて隣の部屋へ行っているらしい、その横にむき出しのブレーカらしき物?
 
そもそも設計士が、電気を各部屋に均等に割り当てたので、リビングや台所など電気をたくさん使うところはしょっちゅうブレーカーが落ちる、それで「もう勘弁ならん」となるたびに中電を呼んで分配をやり直して貰った結果が、この分配器だらけの配電盤なのである。
 
「たいていは、玄関扉の上のところにありますけどねぇ・・・」
 
悪徳設計士に引っかかったおかげで通し柱まで切る羽目になった家だから、今さらだ。
とにかく車のお金は払っちゃったんだし、補助金も無事振り込まれちゃったので、今さら充電器がつけられないから電気自動車やめますというわけにもいかない。
 
まずはY電機へ行ってみるかと思いつつその前に電気代をネットで調べていたら、中電のサイトに電気自動車の充電機器工事のページがあった。
 
見積は タダ に釣られて電話した。
 
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電気工事の会社の人が見積に来た。
あちこち写真を撮って、ケータイで誰かと相談しながらノートにメモして帰って行った。
実際に工事する職人さんと相談しないといけないとかで、また職人さんも実際見てみないとわからないだろうから、後ほど日にちを決めさせて頂きますだって。
 
エーッ!?
 
その結果「やっぱり無理ですね」とか「別途費用がかかる」とかなったらどうすんだよ?
もう車は買っちゃったんだよ?
テ○ラ買う人とは違って、よろず余裕がないんだから。
 
それが先月末の話。